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【三菱】新型アウトランダーPHEV 新旧比較まとめ

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世界で最も売れているプラグインハイブリッドSUV「三菱アウトランダーPHEV」がマイナーチェンジを実施し、8月23日発売を開始しました。

見た目の違いから、気になるポイントを比較してみましょう。

※以下マイナーチェンジ前を「旧型」、マイナーチェンジ後を「新型」とします。

目次

エクステリア

旧型

新型

新型はマイナーチェンジということで変更は微々たるものに見えますが、フロントの意匠が変更され、よりシャープでスポーティな印象を受けます。リアはバンパーガーニッシュが変更、スポイラーが追加されています。またホイールデザインも一新しています。

インテリア

基本構造はそのままに、細部が変更されています。

旧型

新型

シートは「ダイヤキルティング本革」となり、シート座面の一部・側面・背面、ヘッドレスト、ドアトリムおよびリヤセンターアームレストなどに合成皮革を使用しています。

スペック

同じGグレードの「Premium package」を比較してみました。気になる点を比べてみてください。

注目ポイント

1:エンジン排気量、モーター出力が拡大
エンジンは2リッターから2.4リッターになり、後輪モーターの出力を上げている。搭載される電池容量も15%増加しており、全体的にパワフルになっています。

2:EV航続距離が向上
EV航続距離がマイチェンの前後で60kmから65kmに延びたいます。カタログ上の燃費は若干下がっているものの、EV航続距離が増えた分や動力性能や静粛性が向上したことを踏まえても納得がいきます。

また、マイナーチェンジ前は時速100km以上になるとエンジンが始動してEVモードが終了していましたが、マイナーチェンジ後は時速135kmまではエンジンがかかることなく、電気だけで走れるようになっています。EVとしても満足の仕様です。

<WLTCモードについて詳しくは>

【新車】燃費の基準が変わるって、一体いつから?

エンジン

旧型

・2.0L MIVEC エンジン

走りにも発電にも力を発揮する、小型・軽量エンジン。

最高出力(ネット) 87kW/4,500rpm
<118PS/4,500rpm>
最大トルク(ネット) 186N・m/4,500rpm
<19.0kg.m/4,500rpm>

新型

・効率の良い発電を可能とした2.4L MIVECエンジン

高膨張比サイクル(アトキンソンサイクル)化のための専用カムプロフィールとバルブタイミング制御を採用した、2.4L MIVECエンジンを搭載。低回転域での効率の良い発電を可能としました。高度なエンジン発電制御で、極めてスムーズな加速を実現。発電する際のエンジン始動のスムーズさを磨きました。エンジン騒音の低減、排気放射音の抑制などにより、優れた静粛性を実現しています。

最高出力(ネット) 94kW/4,500rpm
<128PS/4,500rpm>
最大トルク(ネット) 199N・m/4,500rpm
<20.3kg.m/4,500rpm>

充電時間

EVやハイブリッドカーと違い、バッテリーの充電もできるところがPHEV最大の魅力です。しかし気になるのはその充電時間。マイナーチェンジ前と後を比べてみましょう。

項目 旧型 新型
普通充電(AC200V/15A) 約4時間(満充電)  約4.5時間(満充電)
急速充電(最大出力電流60A以上) 約25分(80%充電)  約25分(80%充電)
急速充電器設置数(HP掲載数) 約5,800基  約6,200基
普通充電機設置数(HP掲載数) 約13,700基  約14,600基

バッテリーの容量が大きくなったため、普通充電では満充電までにかかる時間が30分ほど増加しています。充電器の設置数は、旧型の際に掲載されていた数に比べて全国的に増加していることが分かります。電動車の普及を感じさせますね。

○アウトランダーPHEVの電気を家で使うV2H(Vehicle to Home)

停電や災害などでライフラインが寸断されてしまった場合でも、駆動用バッテリーからV2H機器を経由して電力を取り出し、情報機器、生活家電、調理家電などが使えるので安心です。満充電の状態で一般家庭の最大約1日分、バッテリーチャージモードによるエンジンでの発電も組み合わせればガソリン満タンで最大約10日分の電力量を供給することが可能です。

これは新旧で変わりありません。

パワーメーター

速度計の左側のメーターを「パワーメーター」といい、モーターとエンジンの出力状況が一目でわかるようデザインされています。

旧型

新型

従来のCharger、Ecoゾーンに加え、Powerゾーンには、PHEVには珍しいタコメーターが新たに設置されました。これよりエンジンの回転数を意識した更なるエコドライブが可能になります。

○ECOゾーン / Powerゾーン

アクセルを踏み込むほど針が右に動き、モーター出力(走行モードによってはエンジン出力も含む)が増加していることを知らせます。ECOゾーンを保持して走行すると、より長い距離を走ることが可能になります。

○Chargeゾーン

減速する時は針がChargeゾーンを指し、回生ブレーキにより充電していることを知らせます。

新たなモードが追加

従来のエコ、ノーマル、ロックの3つの走行モードから、スポーツとスノーの2つが加わって、合計5つになりました。

○「SNOW」

滑りやすい路面に特化してチューニングされた駆動力配分とモーター出力特性により、安心感の高い走行性能を実現。タイヤの空転やカーブでの膨らみの予兆を素早く検出し、瞬時に4輪の駆動力を最適化することで安定した挙動を維持。

○「SPORTS」

モーターの出力特性や応答性を高めた専用チューニングにより発進時や追い越し時の加速感を向上。駆動力配分は専用プログラムを採用し、後輪への駆動力配分をさらに高めることで、乾燥舗装路でのスムーズで力強いコーナリングを実現。

メーカー希望小売価格(消費税8%込み)

グレードは全部で4つとなりますが、この辺りは時間がたつにつれ追加されてくるものと思われます。注目したいのは価格ですが、グレードアップしたことにより全体的に高くなっています。

グレード メーカー希望小売価格
旧型 S Edition 4,789,260円
G Premium Package 4,681,260円
G Navi Package 4,324,860円
G Safety Package 3,973,860円
M 3,659,472円
G Limited Edition 3,826,440円
新型  S Edition  5,090,040円 
G Premium Package 4,793,040 円 
G Plus Package 4,479,840円
G 4,182,840円 
G Limited Edition 3,939,840円

お手頃の「M」グレードが廃止され、上級グレードはついに500万円を超えました。高級車のラインナップのない三菱ですが、このアウトランダーPHEVが会社の技術の粋であると考えるとフラッグシップと言えます。

キャンペーン

新CMも展開されており、より電気で走ることをアピールした内容となっています。なかでも新たに追加されたスポーツモードを強調しています。


▶アウトランダーPHEV 「電気で駆けるSUV」編30秒 – MitsubishiMotorsTV

また、エクリプスクロスの際に活用した新たなマーケティング手法である「ナイトショールーム」が今回も行われます。8/24から毎週金土、21時から3時間、ライブで配信予定となっています。開発車やジャーナリストを交えたトークにより、ディーラーに行く時間が無い方にも、家に居ながらゆったりと車の魅力を知ることができます。是非活用してみてください。

画像出展:www.mitsubishi-motors.co.jp

感想

ボディ以外はほぼフルモデルチェンジと言ってもいいぐらいの進化をしています。アウトランダーPHEVがデビューしたのは2013年ですが、この時点でそうとう先を行っていたと分かります。国内でこそ存在感が芳しくありませんが、イギリス、ノルウェー、スペインにおいてPHEVカテゴリーの2017年販売台数で1位となっています。PHEVシステムをもつ車が1000万円を超えるような高級車が多いヨーロッパなどでは、最も売れているPHEVのSUVとして存在感を示しています。

人気のSUVであり、EVとしても使用でき、バッテリーが無くなってもエンジンで走ることができる、全く妥協のない車だと思います。三菱は今後もこのシステムを柱に、アライアンスでもシェアをしていくといいます。いずれ日産にも供給されるでしょうがここはひとつ、システムの生みの親である三菱ブランドを選ぶのが筋というものではないでしょうか。

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