今年に関しては、ルノー・日産協定が最大の自動車会社となるという噂もあります。しかし現時点ではフォルクスワーゲンがトップの地位を守り続けています。
今年、これまでに販売された台数を元に、最も大きな自動車会社上位10社を見ていきましょう。
目次
1 – フォルクスワーゲン(Volkswagen Group)
販売台数 : 5,092,247 (2017年1月~6月)
燃費偽装のスキャンダルがあったものの、ドイツを代表する自動車メーカーであるフォルクスワーゲンが世界の自動車業界においてトップを保持しています。ディーゼルの排気ガスが「2番目」の心配事である中国市場における巨大な存在感が一役買っています。世界的なアウディブランドの人気も順位を上げる理由となっています。
2 – ルノー日産(Renault-Nissan)
販売台数 : 4,650,954 (2017年1月~6月)
三菱自動車も傘下となり、ルノー日産としての役目はフォルクスワーゲンに引けを取りません。会社は南アメリカ、中国、タイで急速に発展をしているいくつかを含む複数のジョイントベンチャーからなっています。
3 – トヨタ(Toyota)
販売台数 : 4,647,521 (2017年1月~6月)
トヨタは一定して販売台数で上位3位に位置しています。アメリカ、ヨーロッパ国内での固い販売台数と同じく、サブサハラアフリカ、タイ、オーストラリアでも最も成功しているブランドです。
4 – GM(General Motors)
販売台数 : 3,878,426 (2017年1月~6月)
そう遠くない昔、GMは世界一巨大な自動車メーカーでした。しかし今ではその影は無く、今年初めのPSAへのヴォクスホール、オペルブランドのための販売によってその存在感が増幅されているだけです。シボレー、ビュイックブランドが中国で非常に人気であることから、GMはアメリカ国内でも最も有名なメーカーになることを諦めていません。 シボレーはロシア市場も席巻しています。
5 – フォード(Ford)
販売台数 : 3,092,299 (2017年1月~6月)
青い楕円の「ワン・フォード」事業のポリシーによるここ数年でのモデル幅の縮小が影響し、一度占領した市場におけるモデル (Kaやエスコートスポーツなど)がクラス平均を下回るため、販売台数に少々の減少が見られます。しかし燃費パフォーマンスによる利益が今年は多くを占めます。
6 – ヒュンダイ起亜(Hyundai-Kia)
販売台数 : 3,014,112 (2017年1月~6月)
中国・韓国間の緊張状態が影響し、ヒュンダイ起亜の2017年度の販売台数はわずかに減少しています。しかしヨーロッパでは特に起亜ブランドの成長が続いています。
7 – ホンダ(Honda)
販売台数 : 2,509,365 (2017年1月~6月)
ホンダは高級車による利益が多い市場であるヨーロッパ、日本、アメリカで強い位置を保持しています。年平均で5百万台の販売は固くここ数年維持しているものの、今年中旬までに世界販売台数で7%の増加と見られています。
8 – FCA(Fiat Chrysler Automobiles)
販売台数 : 2,415,485 (2017年1月~6月)
FCA はフィアット・クライスラー自動車( Fiat Chrysler Automobiles)の略称で、ジープ、ランチア、ダッジ、アルファロメオ、RAMトラックス、マセラティブランドを傘下に含みます。2017年のクライスラーモデルの販売台数減少は、フィアット、ジープモデルのわずかな販売台数の増加によって相殺されます。
9 – PSA(Peugeot Société Anonyme)
販売台数 : 1,957,180 (2017年1月~6月)
GMから供給されるヴォクスホールとオペルブランドによる大きな販売台数増加が2017年末には予想されています。ですが今後は自分たちで利益を出していくことが必要でしょう。
10 – ダイムラー(Daimler)
販売台数 : 1,340,597 (2017年1月~6月)
販売台数はその他メーカーと比べると少なく見えるかもしれません。しかしダイムラーは市場を慎重に選んでいるのです。メルセデス・ベンツ、AMG、スマートの親ブランドとして、会社は販売する市場を慎重に選び、そのほとんどで確実に利益を出しています。しかし、ヨーロッパ主導のキャンペーンによってライバルであるBMWをトップ10から追い出した今年は、登録台数が大幅に増加するとみられています。
出展: JATO Top 10 Automakers, Jan-Jun 2017