オートマチック車でバックするためにギアを「R」にすると、音が鳴りますよね。でも実はこの音、日本車特有のものなのです。
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日本でも装着義務はない
国産車のオートマチックトランスミッションをもつモデルで、バックする時になる音。今はメロディチックになっていたりと様々なタイプがありますが、この装備は世界標準ではありません。
「知ってるよ」という方はおそらくお金持ちかもしれません。
輸入車にはこの機能がありません。理由としては単純に必要がないということです。欧州ではMTの比率が高く運転に対する意識も高いため、誤作動というのも考えにくいのでしょう。
ギアがリバースに入っているというのを知らせるためのこの機能ですが、日本でも装着の義務があるわけではないのです。
なぜ付いている?
日本車の場合はご存じのようにAT比率が高く、1980年代半ばから急速に増えてきました。実はその当時から誤発進がかなり問題になっており、その防止のために付けられたというのが大きな理由です。しかし法制化はされておらず、自主的に装着されており、車検も問題ないのです。
ちなみに輸入車はまったく付いていないかというとそういうわけでもないようです。なかにはバックランプに外付けし、光に反応して周囲に音を出すブザーも売られています。これはトラック以外では見かけない仕組みですね。日本でも需要はあるかと思います。
Dreambaby Car Reverse Warning Beeper
動画で紹介も
様々な車を独自の視点でレビューするDoug Demuroという方の人気動画で、80年代に販売されていた日産エスカルゴをレビューしています。その際、奇妙でうざったいチャイム音ということで速度警告音とともに「リバース音」が紹介されています。(1:14あたり)
▶Nissan S-Cargo: The Crazy Quirks – Doug Demuro
AT率が高いはずのアメリカですが、それでもリバース音は特殊なようです。それだけ日本では誤発進が多かったということでしょうか?
ちなみに日本からアメリカへ輸出している車はリバース音が装備されていますが、アメリカで製造された日本車にはついていない場合が多いようです。