日々進化を続ける自動車ですが、昔から変わらない部分も数多くあります。
そのうちの一つである「サンバイザー」に進化の可能性が見えてきました。眩しさを軽減させるこのシンプルな機構は一体どのように変わるのでしょうか。
光を部分的にブロック
(和約)
テクノロジーは自動車に変化を与え続けます。スクリーン、センサー、半自動運転システムやパワートレイン、ナビゲーション、安全性などが挙げられます。自動車メーカーとサプライヤーはこれらをより向上させることを夢見ており、ラスベガスのCESでこうした革新技術を見ることができます。今年、ボッシュは従来の繊維で覆われたプラスチックの塊ではない、不思議なサンバイザーを開発しました。それは視界を妨げることなく、選択的に日光や眩しさをブロックする透明な液晶ディスプレイでできています。「バーチャルバイザー」とボッシュは呼びます。
米国運輸省道路交通安全局は毎年日光の眩しさによる大量の交通事故を挙げています。ボッシュによるとそれに加えて太陽光は一時的な失明により、他のどの天候と比較して2倍以上の事故率だといいます。ボッシュの解決策は100年近く変化のない従来のサンバイザーを見直しました。
バーチャルバイザーはただのLCDではありません。ドライバーや乗員のモニタリングシステムとAIを組み合わせることでドライバーの顔の位置を分析し、影を識別し、ドライバーの目を照らすディスプレイの部分を暗くして、残りの部分は透明のまま保つことができます。
開発の初期段階でボッシュチームは、ドライバーが影を求めてバイザーを調節することを発見しました。「この実現は奥深いものでした」と北米ボッシュのテクニカルエキスパートでバーチャルバイザーの共創者であるJason Zink氏は言います。
ボッシュは、ラスベガスのCES 2020でバーチャルバイザーを展示します。このショーで、車内エンターテイメント&安全カテゴリのCES 2020イノベーションアワードでベストイノベーションとして表彰されます。サンバイザーには再発明が必要だとは思わないかもしれませんが、技術が進歩するにつれて、私たちが問題とは考えなかったものへの新しい解決策が現れるのです。
世界最大の技術見本市「CES 2020」は米国ネバダ州ラスベガスにおいて開催。プレス関連のカンファレンスなどは1月5日(現地時間)から始まり、1月7日~10日が登録者公開日となっている。
▶Bosch Virtual Visor first look at CES 2020 – Engadget
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安全性を向上させる上で、ドライバーのしぐさをできるだけ小さくすることが求められていますステアリング上のスイッチや音声認証もそのうちですが、確かにサンバイザーは今でも手動ですし、日の当たり具合によってこまめに調整しますよね。非常にいい目の付けどころで面白い発明だと思います。
でもこの黒い部分が目の前でチカチカして目ざわりかもしれませんね(^_^;)