毎回気になるコンセプトカーが目白押しのモーターショー。しかし実際に販売されるであろう車種には限りがあります。
そんな中、過去に発表されたコンセプトカーのうち、市販されたまたは市販車のモデルとなった車種をいくつかご紹介致します。
目次
日産
S-Cargoコンセプト - 1987
車名はフランス語で「カタツムリ」を表す「Escargot(エスカルゴ)」と、「貨物」 = 「Cargo(カーゴ)」をスペイン語読みとした「カルゴ」を掛けたもの。
VN10型パルサーバンのプラットフォームをベースとしたパイクカーとして製造販売されました。荷室側面の楕円形リアクオーターウィンドウの有無、および、屋根が開放できるキャンバストップ、またはノーマルルーフとの組み合わせで、計4タイプが用意されました。
➔エスカルゴ:1989年1月発売開始
Fusionコンセプト – 2000
2000年に開催されたパリ・モーターショーにミドルサイズ4ドアセダンのコンセプトカーとして出品された「フュージョン」は、日産のヨーロッパ・スタジオによってデサインされました。
「融合」を意味する車名は、技術と感情表現、デザインの欧州テイストと日本テイスト、造型のハードとソフト、意匠の未来と回想といったように、様々な要素の融合を意味し名づけられました。このデザインをベースに3代目プリメーラはデビューしました。
➔3代目プリメーラ:2001年1月発売開始
Chappoコンセプト - 2001
2001年のジュネーブモーターショーで参考出品されたコンセプトモデル「シャッポ(Chappo)」は、2代目キューブのプロトモデルとなったコンセプトカーです。
左右非対称のリアウィンドウデザインなどが量産車に受け継がれ、角をイメージした個性的なデザインや一体感のあるワイドフェンダーなどが話題を呼び、マーチに続き大ヒット車となりました。
➔2代目キューブ:2002年10月発売開始
Zコンセプト - 2001
2001年1月に開催された北アメリカ国際自動車ショーにて、フェアレディーZの新型コンセプトカーが発表されました。
ルノー=日産アライアンス後の新生日産デザインの象徴、そしてカルロス・ゴーンがCOO就任後の日産リバイバルプランの象徴の一つとして、2002年7月に5代目となるZ33型フェアレディZが発売されました。
➔5代目フェアレディZ:2002年7月発売開始
C-Noteコンセプト - 2003
2003年開催の第37回東京モーターショーに出展。5ナンバーサイズなボディに、ゆとりの室内空間、上質な仕立て、日常的なシーンでの使いやすさなど、さまざまなコンフォート性能を盛り込んだ小さなプレミアムカーです。
このデザインをベースにしてティーダが発売されました。プラットフォームはアライアンス関係を結んでいるルノーと共同開発したアライアンス・Bプラットフォームをベースに、ホイールベースを大幅に延長したものが使用されました。
➔初代ティーダ:2004年9月発売開始
NV200コンセプト – 2007
2007年開催の第40回東京モーターショーにおいて初公開された4ナンバーサイズの商用車。生物学者、ダイバーのアレックス・マスターの経験をもとに欧州と日本のデザインセンター共同でデザインされました。
カスタマイズド・カートリッジと称する伸縮式カーゴスペースは、荷室部分に格納されているカートリッジを車両の外に延長できる構造となっており、インテリアは防水加工が施された2人乗りのコンセプトカーです。
後にこのコンセプトのデザインをベースとした「NV200バネット」が発売されました。
➔初代NV200バネット(5代目バネット):2009年5月発売開始