車のデザインを見たとき、「ココがいい!」というデザインのポイントがあるかと思いますが、逆に「ココがいや!」というポイントもあるのではないでしょうか。
そこで個人的に選ぶ自動車の嫌いなデザイン要素をトップ10ランキング形式にしてまとめました。もちろんこれは個人の意見ですので、是非ご自分の意見と比べながらご覧ください。
目次
⑩無塗装樹脂多用
これは最近のコンパクトSUVに多く見られますが、ホイールアーチやバンパーに無塗装の樹脂パーツを多く用いるデザインです。武骨さや道具感を狙ったものが大半ですが、あまりにも存在感がありすぎるとかえって安っぽく見えます。
2020 マツダ CX-30
2022 スバル ソルテラ
⑨リアドアハンドルのピラー設置
最近のクロスオーバーSUVに多いのがこのタイプのリアドアハンドルです。フロントは通常のハンドルですが、リアの2つをリアウインドウ横のCピラーに設置しています。デザインによるものが大半ですが、高さが中途半端なため開けづらく、荷物を持っている場合など腕を大きく挙げる必要が出てきます。ボディの曲面と相まって傷をつけてしまう可能性もあります。
2021 ホンダ ヴェゼル
2023 トヨタ プリウス
⑧フェイクエアインテーク
デザインは全て意味のあるものでなければなりません。エアロパーツも車の性能に大きく貢献するならばいいですが、ただの飾りではない方がましです。その中でも特にスポーツモデルに多いですが、メッシュ状のエアインテークと見せかけで実はただのプラスチックだったりすることがあります。
300万円以上するスポーツカーですら、フェイクのプラスチックパーツが取り付けられていることもしばしば。スポーティな見た目だかなんだか知りませんが、機能しないなら必要ないでしょう。
2020 トヨタ スープラ
2019 ホンダ シビック TYPE R
⑦フェイクエギゾースト
フェイクエアインテーク同様、偽物の排気口が取り付いているものです。本当のマフラーは細いものですが、バンパーと一体化させたエギゾーストホールを、あたかも排気口として見せているような車です。最近特に増えてきた印象。
全体的なデザインとしてはありかもしれませんが、やはり本物ではない以上チープさが文字通り見え隠れします。
2019 メルセデスベンツ Cクラス
2022 マツダ CX-60
⑥飛び出たテールランプ
自動車の尾灯(通称テールランプ)は、夜間や悪天候時などに後ろを走る車に前に車が走っていることを知らせるためにあります。このテールライトがボディ形状と繋がっておらず、後から取り付けたように飛び出ているものがあります。テールライトとボディのデザインに繋がりが無いため、全体的なまとまりに欠けます。
2019 ダイハツ ロッキー
2022 スバル クロストレック
⑤小ヘッドライト
車のデザインは日々複雑化しており、特にフロント周りの造形はその極みと言えます。同時にヘッドライトの性能も進化しており、これまでよりも小型化が可能になっています。その結果大きなボディに似合わないほどに小さなヘッドライトになっているものがあります。いくら性能がよくても、全体のバランスというものがあります。人間と同じく目はパッチリ・クッキリしている方がカッコいいものです。
2022 マツダ CX-60
2021 スバル フォレスター
④部分的黒塗装
テールライト周りを黒く塗装した樹脂パーツで覆い、その中にテールライトをはめ込んだようなデザインです。クールな感じを演出しているのかもしれませんが、適当に処理したようにしか見えません。デザインを諦めている感じすら漂います。ひょっとするとマイナーチェンジ時の”変化代”を最初から盛り込むことによるコストカットなのでしょうか。
2021 ダイハツ ミライース
2021 トヨタ ヤリス
③丸目ヘッドライト
鋭く切れあがった釣り目のヘッドライトもブサイクですが、かといってそろそろ単純な丸目は飽きました。四角い枠の中にわざわざ丸目をあしらうのは可愛さをアピールするあざとさを感じます。
2023 トヨタ ランドクルーザー250
2023 ホンダ N-BOX
②無駄な装飾パーツ
デザインはシンプルイズベストです。機能しないエアロパーツが必要無いように、ただの飾りをペタペタとくっつけるのは煩雑な印象を与えます。それをするのはユーザーが買った後でよいはずです。
2024 日産 ノートオーラ
2022 マツダ CX-60
①大口グリル
車の巨大化に伴ってグリルもその存在感を増しています。しかしグリルなのか何なのか分からないほどに巨大化するのはいかがなものでしょうか。部分によってはグリルとしての機能も持っておらず、魚が大きな口をあけているようで品がありません。
2023 トヨタ クラウン
2022 トヨタ ヴォクシー
まとめ
以上、個人的な車の嫌いな要素を見て頂きました。
・無塗装樹脂多用
・リアドアハンドルのピラー設置
・フェイクインテーク
・フェイクエギゾースト
・飛び出たテールランプ
・小ヘッドライト
・部分的黒塗装
・丸目ヘッドライト
・無駄な装飾パーツ
・大口グリル
どれもこれも最近の車の流行りと言われる要素だと思います。流行りを取り込んだ結果、似たような見た目の車が出来上がるわけです。かといって流行りを無視すると時代遅れとなりかねません。どこで折り合いをつけるかが難しいところだと思います。
最後に、ランキングで挙げた10個を全て盛り込んだ車をできる限りカッコよくイラスト化してみました。こんな車、あなたは買いたいですか?