ホンダのN-VAN(エヌバン)のページが更新され、多数の画像が公開となりました。
本記事では2017年8月31日にフルモデルチェンジし、軽自動車販売台数No.1の販売誇る同社N-BOXと比較し、現時点での注目ポイントに絞ってお届けいたします。
目次
デザイン
N-VANのプラットフォームはN-BOXと共通となっていますが、ホイールベース以外は大きく変化が与えられています。
まずは見比べてみましょう。
ノーマルグレード
新型N-BOX
N-VAN Gグレード
出展:honda.co.jp
まさに乗用車と商用車の違いを感じることができます。N-VANは荷室の広さなどを最大限考慮した設計となっており、全く別の車と考えた方がしっくりくるようです。また、N-BOXには無かったサイドウインカーが装備されています。狭い小道や見通しの悪い場所での使用を想定しての採用でしょう。
また、先進安全装備であるホンダセンシングも全車標準装備となり、ミリ波レーダーと単眼カメラによって安心・快適な運転をサポートしてくれます。
カスタムグレード
続いてカスタムグレードです。
新型N-BOXカスタム
N-VAN +STYLE COOL
N-VAN +STYLE FUN
出展:honda.co.jp
N-VANのカスタムモデル「+STYLE(プラススタイル)」と呼ばれ、「COOL」と「FUN」の2種類あります。それぞれ違った個性を持っており、N-BOXのカスタムに比べ落ち着いた印象を受けます。
COOLは他のグレードと違い、屋根の低いロールーフ仕様となりスタイリッシュな印象を受けます。FUNは丸目が特徴的なハイルーフ仕様です。
シートアレンジ
N-BOX
N-BOXの大きな特徴と言えばシートアレンジにあります。「スーパースライドシート」は、フロントシートの助手席が最大57cm前後させることができ、その使い勝手が大きく広がりました。
さらにリアシートの座面を跳ね上げることができます。
出展:honda.co.jp
リアシートをたたんでトランクから入れる、というと面倒ですが、これならある程度の荷物であればスライドドアからパッと積み込むことができます。広い室内もあって、背の高い荷物も積み込むことができます。
N-VAN
出展:honda.co.jp
こうしたノウハウはN-VANにも存分に生かされています。
軽バン初の助手席側ピラーレス構造により「ダブルビッグ大開口」となります。この「ダブル」とはトランクと合わせて大きな開口部が2つあると言う意味で、用途やスペースに応じて使い分けることのできる斬新な仕組みです。
荷室がフラットであることはもちろんのこと、リアシートに加え、助手席シートもフラットに収納できる「ダイブダウン機能」を採用しています。「N」シリーズならではの低床フロアと相まって、ダイブダウンした助手席からテールゲートにかけて広がるフラットな空間が新たな積載スペースを生み出し、大容量の荷室を実現しています。
インパネ
当然ながらインパネも専用に設計されており、よりビジネスライクなデザインとなりました。N-BOXのブラウンを基調とした内装に比べ、ブラックやグレー(写真はGグレード)を基調としていますが、安っぽさを感じさせるものではなく、機能的な印象を受けます。
新型N-BOX
N-VAN Gグレード
出展:honda.co.jp
特筆すべきはメーター位置です。N-BOXではハンドルの上に位置しているため、視線移動を最小限にして見やすくなっていますが、N-VANは従来の位置に設定されています。商用車なので老若男女への対応を考えた結果なのかもしれませんが、見やすいレイアウトが見て取れます。
N-BOXで培った収納術にも注目です。
トランスミッション
CVTのみのN-BOXに比べ、N-VANはCVTに加え6MTを用意しています。さらにより力強い走りを追求したターボもラインアップしています。
商用版にはかねてよりMTの設定がなされており、「MTじゃなきゃだめだ」という方にも配慮した形となっています。
ターボ車は6MTが選べず、GおよびLグレードはターボを選択できません。
バモスは生産終了
2018年5月をもって「バモス/バモスホビオ」は生産終了となりました。ホンダは商用モデルにおいても、Nシリーズの新世代アーキテクチャへの変換を進めるとされます。
大ヒットとなったN-VANの勢いを商用モデルでも発揮できるかが気になるところです。今後の追加情報が待たれます。
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